中学生の悩み緩和へ 諏訪市内4校で授業

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「SOSの出し方に関する教育」の授業を受ける上諏訪中学校1年1部の生徒たち

諏訪市教育委員会は今年度から、市内の上諏訪、諏訪、諏訪西、諏訪南の4中学校で、中学生が抱える悩みやストレスなどへの対処法を考える授業「SOSの出し方に関する教育」を導入している。このうち上諏訪中は23日、1年生57人を対象に行った。自分がストレスを感じた時の解消法や友人が悩みを抱えていそうな時の対応を考えた。

授業は東京都教委が制作した動画を使い、ストレスやその原因、対処法などについて学んだ。1年1部(29人)では濱祥子教諭が悩みやストレスとの向き合い方、発散方法を生徒の意見を基にまとめた。悩みやストレスを1人で抱え込まないことが重要とし、「信頼できる周りの大人に相談してほしい」と呼び掛けた。

生徒は自分が実践しているストレス発散方法や困っている友人への対応を発表し、今後の向き合い方を真剣な表情で考えた。大西真生さん(12)は「友達が悩みを抱えていそうな時には遊びに誘ったり優しく声を掛けたりしたい」と話した。

県教委は第3次県自殺対策推進計画の一環で、未成年者の自殺者をなくそうと授業を推進。2022年度には県内の全公立小中学校と高校での導入を目指す。県によると、12~16年度の10~30代の死因はいずれも自殺が最多で、未成年者の自殺死亡率も全国と比較して高い。

市教委は子どもの悩みやストレス緩和に向けた県教委主催の研修を受け、市内の中学校での授業化を目指してきた。昨年度は上諏訪中をモデル校とし、保健師の小口直子さんを講師に迎えて市内で初の同授業を行った。市職員や市内小中学校の教員ら約30人が研修に訪れた。
悩みを抱えている中学生は県が17年度に実施した調査で約80%、上諏訪中が今年度の1年生を対象に行った調査で38%だった。最も多かったのはいずれも勉強についての悩みだった。

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