木質バイオマス促進 ペレットストーブを

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伊那市は、まきなど木質バイオマスを利用した一般家庭の暖房の使用状況に関する調査結果を公表した。利用率はまきストーブが8.3%、ペレットストーブが0.3%で、まきストーブは一定の普及が進む一方、ペレットストーブの利用者は極めて少ないことが分かった。市はエネルギーの地産地消を目指し、豊かな森林資源を活用した木質バイオマスの利用促進に力を入れており、今回の調査結果を基に一層の普及に取り組んでいく方針だ。

調査は「自然エネルギーコンダクター」として活動する地域おこし協力隊の金子孝治さん(41)=同市新山=が木質バイオマス暖房の普及に向けた基礎資料とするため初めて実施。20歳以上の市民2000人に郵送でアンケートを行い、892人(44.6%)から回答を得た。

主に使用している暖房機器(複数回答)は、石油ファンヒーターが58.6%で最も多く、次いで石油ストーブが29.7%、電気こたつが24.2%、エアコンが13.7%など。石油を利用した暖房が9割以上を占めた。

木質バイオマス暖房については、初期費用がどれぐらいなら導入してみたいかは「5万円未満」25.1%、「5~10万円」22.5%、「11~20万円」10.0%など。ランニングコストが石油より安ければ「使ってみたい」が26.2%、「検討してみたい」が27.5%だった。

木質バイオマス暖房を使う上で気になることや不安なこと(複数回答)では「メンテナンス」33.7%、「燃料の調達」32.7%、「安全性」31.8%、「燃料代」30.3%、「灰の処理」29.0%、「煙突からの排気」25.3%、「燃料の保管場所」23.9%が多かった。

ペレットストーブについては84.5%が「知っていた」「聞いたことがある」と回答した。金子さんは「ペレットストーブは石油ストーブに近い使い方ができる。灰も少なく、メンテナンスが楽だ。高齢者にはまきストーブより扱いやすい」と指摘。「(調査結果からは)まだ情報が不足している部分がある」とし、改めてPRに努める考えだ。

ペレットは木材を粉砕したおが粉を圧縮し、棒状に固めた木質固形燃料。地元の上伊那森林組合(同市)では上伊那産のカラマツとアカマツの間伐材を活用し、年約2000トンを製造販売する。100%木材の環境にやさしい自然エネルギーとして高い評価を受けているが、利用促進が課題とされていた。

市生活環境課は「伊那市は自然エネルギーを活用したまちづくりを進めている。調査結果を参考に取り組んでいきたい」と話した。

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