避難所のコロナ対応確認 伊那市が災策訓練

LINEで送る
Pocket

避難所設営訓練で感染の疑いがある避難者を収容するための屋内テントを組み立てる職員

伊那市は24日、災害対策本部訓練を市役所などで行った。新型コロナウイルス感染拡大を受けて避難所の感染症対策が課題となる中、感染防止に対応した避難所の設営や避難者を受け入れる訓練を新たに実施。「3密」を避けながら避難スペースを確保したり、避難者の体調を確認したりする手順を確認した。

梅雨による大雨で避難勧告が発令されたという想定。午前9時に災害警戒本部が市役所に設置され、各訓練がスタートした。市武道館では避難所設営訓練が行われ、指定避難所の運営を担当する市の職員約20人が参加した。

この日は1フロアのみを使った訓練だったため、フロアを半分に区切り、一般の避難者のスペースと感染が疑われる避難者を隔離するためのスペースに分離。隔離スペースには屋内テントや簡易ベッドを設置したほか、避難者同士が接触しないようパーテーションで仕切ったり、一方通行の通路を設けたりした。

続いて、避難者の受け入れ訓練を実施。玄関先に受付を開設し、感染予防のための防護服とフェースシールドを着用した職員が非接触式体温計を使って検温し、チェックリストに基づいて避難者の体調を確認。症状によって優先順位を付ける「トリアージ」と呼ばれる手法を用いて隔離が必要かどうか判断した。

この模様はテレビ会議システム「Zoom」を活用して市役所の対策本部にも生中継され、情報を共有した。

市危機管理課によると、避難所では密を避けるため、1人当たり4平方メートルのスペースが必要とされる。その場合、収容人数はこれまでの4割程度にとどまるため、避難所の不足が懸念されている。

白鳥孝市長は「自宅での垂直避難や車中泊、親戚や知り合いの家への避難など極力密にならないないようにしていくことが求められる。感染リスクを避ける避難の方法を一人一人が考えておいてほしい」と呼び掛けていた。

おすすめ情報

PAGE TOP