2020年6月28日付

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子育て経験者には心当たりがあるかもしれない。2歳ごろになると訪れる「イヤイヤ期」。何でも「イヤ」と言って親を困らせる。思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり、泣きじゃくったり。親のイライラも頂点に達する▼「魔の2歳児」と呼ばれる。「terrible two」という英語もあるというから日本だけのことではなさそうだ。2歳ぐらいになると自主性や自発性が芽生える。それをうまく伝えたり、表現したりすることができず、反抗しているように見える。成長の一過程として受け止める必要がある▼東京都町田市で2歳の男の子に敷布団を巻き付けて死なせたとして母親が逮捕された。報道によれば、男の子が泣きやまなかったため、1階の居間から2階の寝室に連れて行き、布団で巻いて放置したという▼当時、この家にはほかの家族もいたといい、そんな中で起きた事件である。母親は「以前にも何度か巻き付けた」と供述し、日常的な虐待の可能性も指摘されている。父親は黙って見ていたのか。幼い命を救えなかったことが残念でならない▼この事件でもう一つ気になるのは、母親が「近所に迷惑になると思った」という趣旨の供述をしていること。社会全体で子育てを-という掛け声とは裏腹に、子どもの声を”騒音”と捉える向きもある。子育てしやすい環境をどうつくっていくか。改めて問われているように思う。

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