時中舎運営委 県文化財保護協会表彰

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名取町長に県文化財保護協会表彰受賞を報告する樋口委員長(中)と名取さん

江戸時代から続く心学の講舎「時中舎」を継承する富士見町松目・原の茶屋両区の時中舎運営委員会が、県文化財保護協会の今年の文化財保護功労者表彰を受けた。県庁で1日開いた同協会総会に先立ち表彰式があった。関係者は、200年以上にわたり守り続けてきた地域の伝統を継承していく決意を新たにした。

表彰は自治体指定文化財の保護・保全に貢献した団体・個人を県内4地域からの推薦で審査し決定。南信地方は同委員会が選ばれた。

時中舎は1810(文化7)年に開講。経済至上の風潮に反して心の大切さを説いた石田梅巖(1685~1744年)の教えを学ぶ場で、梅巖の薫陶を受けた町内出身の植松自謙(1750~1810年)の門下生、名取五右衛門=松目=が開いた。現存する数少ない講舎の一つになっている。

時中舎は毎年2月に開き、町内外の有識者を招いて多様な分野で学びを深めている。自謙の直筆書、時中舎の決まりや申し合わせを記した掛け軸など史料も多数保存している。

同協会は「時中舎という無形文化遺産の継承に尽力し地域の文化振興に多大な貢献をした」として表彰。表彰式には同委員会委員長で松目区長の樋口吉弘さん(63)と町文化財専門審議会委員の名取昇一さん(93)=原の茶屋=が出席。2人は表彰式後、町役場を訪れ、名取重治町長に受賞を報告した。樋口さんは「名誉ある賞をもらい感謝している。受賞を励みに後進に道筋をつけ継承に努めたい」。名取町長は「長い歴史を続けていってほしい」と述べ祝福した。

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