カタクリ自生地守る 中川植物観察・保全の会

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足元の悪いカタクリ自生地で希少種の保護に向け整備作業に汗を流す会員たち

中川村の希少植物の保護、育成に取り組む、中川植物観察・保全の会(桂川雅信会長)は今年、希少種でユリ科の多年草植物「カタクリ」の村内自生地の整備を再開した。昨年10月の台風19号により自生地周辺の環境が変わったため、6年ぶりの作業。希少種で盗掘の懸念もあり、積極的にPRはできないが、桂川会長は「(自生地があるということは)自然豊かな証拠で地域の誇り」と、改めて保護への意欲を高めている。

■自然豊かな証拠「地域の誇り」に

カタクリは、薄紫からピンクへと春先の3~4月にかけて愛らしい花をつける。希少性が高く、国内の各地では絶滅危惧種や天然記念物に指定される例が多い。人気の高さから盗掘事例も毎年、各地で発生している。

中川村では、私有地内の林地に群生。2003年に刊行された「中川村史」(自然編)の編さんに合わせて、村内の植物観察を行う会が発展した「―保全の会」が14年5月、自生地を整備。その後は毎年、開花時期を中心に会員が様子を見ていた。

桂川会長らによると「整備後の自生地は確実に復活し、株数も生育範囲も拡大した」という。

■日光取り入れる枝除伐などに汗

ただ、昨年の台風19号により、倒木や枝が散乱して、カタクリに必要な日光が十分に届かないなど、自生環境を維持するために「人の手を入れる必要」があったため、私有林の管理者の許可を得て作業に踏み切った。

作業は6月25日に実施。会員や取り組みに賛同した人など7人が参加。鎌やのこぎり、なた、チェーンソーなどの道具を使い分 けながら、倒木や落下して散乱する枝の除去、日光を取り入れるための枝の除伐などに汗を流した。

桂川会長は「大っぴらに人を呼び込むことはできないが、こうした場所があるのは誇りになる。これからもしっかり目配せして、自生地を守っていきたい」と話している。

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