シラカバ樹皮細工で特産品 立科町の渡部さん

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シラカバ樹皮細工の特産品化を目指し、編み会を開いている渡部ゆかりさん(右)。ダケカンバの試作品づくりも進めている

北佐久郡立科町の女神湖畔でかご専門店などを営む渡部ゆかりさん(38)が、「信州白樺クラフト製作所」を立ち上げ、白樺高原のシラカバとダケカンバの樹皮を使った特産品づくりに乗り出した。高原のシラカバ林は木が密生し過ぎて1本1本が細く、里山と同じように環境整備が必要な状況。間伐、植樹、利用のサイクルを回して観光資源でもあるシラカバ林を健全な姿にするとともに、樹皮細工での地域活性化を目指す。

町の補助事業を活用し、白樺高原の町有林の一角を樹皮調達などで使用する許可も得た。シラカバ樹皮細工作家の小林卓さん=東京=が全面協力。町を中心に編み手を募り、まずは小物を女神湖や白樺湖周辺の観光・宿泊施設、店舗で販売したい考えだ。年度内の商品化を目標にする。

渡部さんによると、シラカバの寿命は短いが、樹皮は丈夫で長持ちなのが特長。外皮を剥ぐと飴色が現れ、これをテープ状に加工して編み込む。涼しげな印象のシラカバだが、製品は温かみのある風合いになる。

編み手の確保に向けて、樹皮細工の魅力や工程を知ってもらう「編み会」も始めている。小林さんを招いた5日の会では同町や茅野市などの女性4人が、樹皮採取から編みまで一連の流れを体験。コースターを作った同市北山の瀧川実葉さん(37)は「高原を感じられる製品。技術はまだまだですが、特産品づくりに加わることができれば」と意欲を見せた。

「地元の材と人の手で立科発の特産品にしたい。シラカバ林の整備が進めば、観光地の景観向上にもつながる」と渡部さん。ダケカンバ樹皮細工の研究も始めている。白樺高原の樹皮について、小林さんは「北海道産と遜色ない品質」と評価し、「ダケカンバの製品ができれば、国内初になるのではないか」と期待を寄せている。

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