大けが乗り越え臨む 野球部3年の原さん

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最後の大会へ向けて練習に打ち込む原さん

新型コロナウイルスの影響で全国高校野球選手権大会と地方大会は中止となり、県独自の代替大会が18日に開幕する。甲子園へと続く道は絶たれたが、球児たちの最後の大会に懸ける思いは強い。諏訪清陵高校(諏訪市)野球部3年の原翔之助さん(17)は大けがを乗り越え、支えてくれた人たちへの感謝を胸に集大成の舞台に臨もうとしている。

昨年8月の練習試合で、右翼手の原さんは右中間に飛んだ打球を追い掛けて中堅手と衝突。そのまま意識を失い、救急搬送された。「実感がなかった」と原さんは話すが、その試合を観戦していた父親の剛志さん(51)は倒れている姿を見て、「元のように野球ができるか不安を感じた」と振り返る。

意識は取り戻したものの頭を強く打ち、顎の骨折などで全治1カ月ほどと診断された。医師からはもう一度頭に大きなけがをしたら危険があることも告げられた。「(野球を続けるか)迷うには迷った」と原さん。約4週間の入院生活によって秋の大会に出場できず、「自分もその場にいたかった」と悔しい思いをしたが、毎日見舞いに訪れた両親や仲間のサポートもあり順調に回復。けが前に調子が悪かったこともあり「このまま終わりたくない」と復帰を決意し、10月には練習を再開した。

チームメートの助けも借りて練習を重ね、筋トレにも力を注いだ。「大けがから復帰できたことで自信が付いた」と前向きに捉え、11月には試合にも出場した。冬場もトレーニングに打ち込んだが、突然のコロナ禍。休校期間中、毎日練習をする中で「このまま終わるのかな」と諦めの気持ちも生まれたが、代替大会の開催が決まり気持ちを切り替えた。

同校野球部の3年生は部員6人とマネジャー2人。副主将で主軸打者の原さんは「3年間一緒にやってきた仲間と協力して勝ちたい」と話す。毎週球場に足を運び、息子のプレーを応援してきた両親の思いにも応えようと「親に見たいと言われたホームランを1回くらいは打ちたい」と意気込んでいる。

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