2020年7月15日付

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将棋界で最も注目を集めているのが、藤井聡太七段だろう。まだ17歳の最年少棋士。数々の記録を塗り替えてきた高校生棋士が、今度はタイトル獲得の最年少記録に挑んでいる▼幼少の頃は負けると泣きじゃくったそうだ。小学生名人戦の愛知県大会でも、優勝を逃して手が付けられないほど号泣した-と知った。柔和な見た目の奥に潜む負けず嫌いは相当なものと想像される▼そういえば、卓球の福原愛さんもよく泣いていたっけ。天才少女と呼ばれ、出演していたバラエティー番組のことを思い出す。お笑いタレントと対戦して、敗れると思わず悔し涙をこぼしていた。藤井七段に負けないくらいの負けず嫌いなのかもしれない。「泣き虫愛ちゃん」はトップレベルの選手として輝かしい成績を残し、五輪では2大会連続でメダルを獲得した。日本の卓球界の歴史に名を刻むまでになった▼2人に限ったことではなく、誰もが悔しい思いをバネに成長していく。その原動力となるのが負けず嫌いなのだと思う。負けたくない気持ちが血のにじむ努力を生み、勝負に生きる者にとってはこれ以上ない逆境といえる敗北を乗り越えていくのだろう▼藤井七段の最年少タイトル獲得に王手がかかっている第91期棋聖戦第4局は16日。藤井七段と同じく中学生棋士に史上4人目でなった渡辺明棋聖(三冠)の、後がない2連敗からの第3局に続く巻き返しも楽しみだ。

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