校名刻まれた薬師寺東塔の瓦 一部返還へ

LINEで送る
Pocket

信濃教育会に届いた薬師寺の東塔で使われた瓦

薬師寺(奈良県)の国宝「三重塔」(東塔)で使われ、長野県内の学校名が刻まれた瓦の一部が、寄進校に届けられることになった。東塔で1950年から行われた修復工事の際に、費用を寄付した学校名が刻まれている。16日、薬師寺から信濃教育会(長野市)に瓦が届き、同会では9月に各校に引き渡す予定だ。

同会によると、50年からの修復工事で、当時の奈良県国宝保存連盟が改修にかかる費用の募金を呼び掛けた。信濃教育会が協力し、県内の小中高校がそれぞれ自主的に寄付。その証しとして学校名が瓦に刻まれたという。

2009年から再び行われた解体修復中に、県内の小中高校の名前が記された約360枚が見つかり、割れるなどして再利用できない126枚が17年に県内の学校に戻っていた。この日届いたのは、再び戻そうとしたが屋根の形に合わないなどの理由で使用されなかった57枚。この他に173枚が東塔の屋根に戻ったという。

瓦を届けた薬師寺執事の松久保伽秀さん(54)は「70年ほど前の信州の先輩の思いを瓦からくみ取っていただければ」。同会の武田育夫会長は「児童生徒に日本の文化とつながっていることを身近に感じてもらいたい」と話した。

諏訪地方に戻る予定の瓦に記載がある学校名は、落合小(現富士見小、境小)、湖南小、湖南中(現諏訪西中)、泉野中(現長峰中)、永明高(現茅野高)。落合小の返還先は富士見小で、泉野中は茅野東部中になるという。

おすすめ情報

PAGE TOP