高校野球県大会 高遠高、保護者席からエール

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コールドゲームで快勝した選手を拍手でたたえる高遠の保護者たち=18日、しんきん諏訪湖スタジアム

県高野連の独自大会「夏季高校野球長野県大会」が18日、県内4地区で始まった。南信地区は、しんきん諏訪湖スタジアムの富士見―高遠戦で開幕。新型コロナウイルス対策で開会式も華やかな入場行進もなかったが、高遠高校野球部保護者会の松崎泰久会長(53)は、「でも、こうやって試合ができる。野球をやる子どもたちにも、ずっと応援してきた私たちにも夏が来た」と感慨深げだった。

午前8時35分、検温を終えた保護者が入場した。閑散とした球場に驚いたのか、「すごい寂しいね」と話す保護者たち。指定のエリアでは「2メートルずつ離れて座ってください。この列に3人、その後ろは2人…」と保護者会の役員から指示が出た。

スタンドの保護者席には、両校入場制限いっぱいの30人が座り、プレーボールを待った。「いつもの年なら吹奏楽の生徒たちがいるし、今年は1年生が大勢入部していて、大声援で選手に力を届けることができたのに」と残念がる高遠の保護者たち。9時7分、球場に試合開始のサイレンが響いた。

球場で許可されたのは拍手を基本とした応援だった。「こんな状況なので、観戦自体、正直諦めていた。ご理解いただけた高野連や地元自治体の皆さんのおかげで、試合を見られるだけでもありがたい」と規制を受け入れる松崎会長。それでも得点圏に走者が進むと保護者席の拍手は大きくなり、期待通り飛び出した適時打には、マスク越しに「よし」と声が漏れた。

鳴り物がない球場では選手たちの声がよく響いた。選手の母親は「みんなとあんなに声を掛けているんですね。きょうまで一緒にやってきた仲間とのつながりのようなものが、ここにいても見えてくる」とハンカチを握りしめていた。

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