効果的読み書き支援を 教諭が「道村式」学ぶ

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伊那市教育委員会は2日、読み書きに困難のある児童を支援するための研修会を市役所で開いた。市内の小学校教諭約40人が参加。元横浜市立盲特別支援学校・小中学校教諭の道村静江さんから「道村式漢字学習法」を学んだ。昨年度、伊那北小で取り入れ、一定の効果があったことから、今後の指導の参考にしてもらう考えだ。

伊那市では2014、15年度に文部科学省の「発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援・教職員の専門性向上事業」を受け、「読み書きにつまずきをもつ児童の早期発見・支援」を研究テーマとして伊那北小をモデル校に取り組みをスタート。漢字については「道村式」の導入により従来の指導法に比べて3~6年生で習得率の向上が見られたという。

道村さんは長年、盲学校で教えた経験から、従来の「書いて覚える」という指導法を転換。「口で言って覚える」という指導法を考えた。漢字は部首などの部品で構成されているという考え方に基づき、部品の種類を覚え、それらを組み合わせることで書けるようにする。

道村さんによると、他の漢字の一部にもなる「基本漢字」の多くは小学校3年生までに習い、中学校までで146個。部首や独自部品は127個。計273個を覚えれば、その組み合わせで2000字以上書けるとした。複雑な漢字が増える4年生以降に有効という。

道村さんはさらに、同じ漢字なのに音読みと訓読みを習う学年が違っていることも漢字の習得を難しくしていると指摘。「3年生までは訓読みを先に習う。子どもたちは先に学んだ訓読みだけが強くインプットされる傾向にあり、後で学ぶ音読みの苦手さにつながっている」とし、音読みと訓読みをセットで学習することも助言した。

市教委は今年度、読み書き支援の研修会を平仮名、漢字合わせて計3回実施。市全体に取り組みを広げていきたい考えで、「すぐに伊那北小のようなわけにはいかないが、指導法を知ってもらうきっかけになれば」(学校教育課)としている。

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