水位計測システム 「古田ため池」に設置

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古田ため池に水位計測システムを設置する小林誠司特任教授(右)ら

何者かに水が抜かれたとみられる被害が起きた茅野市豊平の農業用「古田ため池」の被害防止へ公立諏訪東京理科大学(同市)の小林誠司特任教授らは21日、実証実験を進めている水位計測システムを現地に設置した。センサーで感知した水位低下を遠隔地でほぼリアルタイムに確認できる技術を活用し、再発防止や早期発見につなげる。

ため池では3~6月に少なくとも水が3回抜かれたことが分かっている。6月上旬にため池を管理する古田山用水組合や上古田財産区などと小林特任教授らが会った際に話題に上り、特任教授らの研究チームが大雨による水害対策として市内で昨年10月から実証実験を進めているシステムを活用することになった。

産学公連携で市内の課題を解決する技術を創出する「スワリカブランド」として14社が開発に関わり、古田ため池を含む14カ所で実証実験が進んでいる。単1形乾電池8本や基板などを収めたボックスや圧力センサーで構成。水中に沈めた圧力センサーで測った水圧を基に水位を1分単位で算出し、3分間隔でスマートフォンやタブレット端末に送信する。設定した水位を下回ると警報メールが通知される。

組合や上古田区、上古田財産区の役員のスマホなどに水位情報が送信されるよう設定する予定。システムは通常水害対策として水位上昇を警戒しているが、今回は逆に低下に対して注意することになり、小林特任教授は「こんな使い方があるとは予想外。お役に立てれば」。設置作業に立ち会った同財産区の小尾定良議長は「対応が早めにできるのでありがたい。防犯効果に期待したい」と話した。

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