2020年7月25日付

LINEで送る
Pocket

非核平和や反戦を願い、諏訪や上伊那地域にもシンボル的なモニュメントが建てられている。戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えたいとの先人の思いが込められている▼諏訪市の諏訪湖畔に5年前建立された「平和の塔」は市内などで反戦・平和活動をする人たちの象徴的存在だ。有志団体「戦争はいやだ、平和を守ろう会」の会長を長く務め、昨年12月に94歳で亡くなった飯田悦司さんが発足10年を記念し、平和の尊さを発信するシンボルをつくりたい―と発案して建てられた▼好天だった昨年の8月6日。平和を祈る催しで飯田さんはモニュメントの前に立った。「74年前もこんな暑い日だったと思い出す。74年間、何とか平和を守ってきた。尊い平和が永久に続くよう頑張りたい」。声を振り絞るように力を込めていたのが印象的だった▼戦後75年を迎える今年、新型コロナウイルスの影響が平和行事にも影を落とす。広島平和記念式典には中学生を参加させている自治体も多いが、感染拡大を受けて中止したケースがあると聞く。被爆者の高齢化が進む中、直接話を聞ける機会だけに残念だ▼新役員体制になった「戦争はいやだ、平和を守ろう会」。新会長の山田皓一さん(82)は「飯田さんら亡くなった人たちの遺志を継ぎ、平和や不戦の誓いを固く守りたい」と決意する。こうした思いのバトンリレーで塔では今後も平和の鐘が響き続けるだろう。

おすすめ情報

PAGE TOP