高部公民館のヒノキ柱 藤森照信さんも皮むき

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新しい高部公民館の柱に使うヒノキの皮むきに住民とともに参加する藤森照信さん(右から3人目)

茅野市の高部公民館建設委員会は24日、現地建て替えする高部公民館の柱に使うヒノキの伐採と皮むきを区内で行った。設計を手掛ける同区出身の東大名誉教授で建築家の藤森照信さん(73)=東京都=も参加。ヒノキは屋根を抜いて立てる計画で、昔の火の見やぐらをしのばせ、公民館のシンボル的な柱にする計画だ。

木造2階建ての現公民館は昭和20年代前半の1947~48年ごろの建物で築70年以上が経過し老朽化している。区は2017年に建設検討委員会を設け、その後、建設委員会に移行。19年に藤森さんに設計を依頼したところ、「生まれ育った所だから」と快諾を得た。

作業には建設委員や若手区民ら藤森さんも交えて約30人が参加。高部林野利用農協所有の山で予備を含め4本伐採し、高部温泉横の広場で皮むきした。皮むきでは木のへらやのこぎりを使って手際よく作業した。

新公民館は木造平屋で面積は約260平方メートル。屋根の上まで抜く柱は建物東側に2本、西側に1本立てる計画だ。直径最大約30センチで高さは13メートルほどあり、実際に立てる際は10メートルほどにする予定。

藤森さんは「今の公民館は地元の木が使われたので、(新公民館も)地元の木を使いたいと思った。22世紀まで使うのにふさわしい公民館にしたい」と話した。外壁は関西方面などで使われる「焼き杉」の板張りにする。耐久性を増すため木材の表面を焼く技法で、区民参加の行事として行う予定でいる。

現公民館の取り壊しは新型コロナウイルスの影響で会合を見合わせたことから、当初より約3カ月遅れて8月から始める予定。完成は計画通り来年5月末を見込んでいる。立石良忠・公民館建設委員長は「『藤森建築』の建物として大勢の人に見てほしい。区民が誇りを持てる公民館にしたい」と語った。

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