5月宿泊者前年比96.5%減 上諏訪温泉

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諏訪市の上諏訪温泉にある旅館・ホテルでつくる諏訪湖温泉旅館組合は、新型コロナウイルス感染拡大に対応した3~6月の宿泊者数をまとめた。前年同月比で4月が88.6%減、5月はさらに96.5%減まで深く落ち込み、休業要請や往来自粛を受けて深刻な状況に陥っていたことが、改めて浮き彫りになった。

同組合は、加盟14施設(収容人員約2800人)を対象に年間を通して宿泊者数を調べている。3~6月の累計だと、2019年の14万6514人に対し、20年は3万8060人で、前年同期の26%にとどまっている。県の営業自粛検討要請を受け、一部施設(ビジネスホテル)を除いて休館した5月は96.5%減の1337人となり、落ち込みの深さが際立った。

国の緊急事態宣言の解除を受け、段階的に営業を再開した6月は59.8%減、7月は県のディスカバー信州県民応援割もあって55~50%減に持ち直している。8月は50%程度の予約が入っているが、同組合と諏訪観光協会でつくる実行委員会が8月1日から22日間、毎日花火を打ち上げる「諏訪湖サマーナイト花火」が首都圏の感染拡大を受けて中止となり、今後のキャンセル発生が懸念される。

政府の国内旅行需要喚起策GoToトラベルキャンペーンが22日から始まったものの、制度運用の混乱から予約とキャンセルが交錯。さらに、首都圏で感染者が増加傾向にあることから、8月については「先行きが見通せない」(同組合)という。

上諏訪温泉の宿泊者数は8月が最も多い。4万発を打ち上げる8月15日の「諏訪湖祭湖上花火大会」をはじめ、サマーナイト花火もあって花火が毎日楽しめるからだ。昨年8月は5万4052人で、1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)からの来訪者が51.8%を占めた。1人当たりの消費単価も突出して高い。しかし今年は諏訪湖の花火大会が全て中止になった。

同組合の伊東克幸理事長は「コロナの影響で宿泊人数は非常に減っている。お客さんは徐々に戻ってきたが、ソーシャルディスタンス(社会的距離)で100%稼働することもできない。これからトップシーズンに入る。(花火の中止は)かなりの痛手にはなるが、各施設はきちんとした消毒、検温、体調の確認を行い、ソーシャルディスタンスに取り組んでいる」と語り、ホテル・旅館の徹底した安全対策を強調した。

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