人の手を入れること必要 霧ケ峰高原草原再生へ報告

LINEで送る
Pocket

諏訪市は23日、霧ケ峰高原草原再生事業の打ち合わせ会議を市役所で開いた。2013年4月の火入れ(野焼き)の延焼による草原性植物への影響を調査する霧ケ峰植物研究会は「ススキの草丈が伸びてきている」と報告。ススキが伸びると地表に日光が当たらず草丈が低い植物の生育に影響する可能性があるとし、草原の多様性維持には人の手を入れることが必要と改めて指摘した。

同研究会は、火入れ延焼地と延焼していない計6カ所で実施している植生調査の15年度の結果を説明した。湿地以外の場所ではススキの草丈の合計が年々長くなっていると報告。川上美保子代表は取材に対し、「(このままだと)草原性植物の生育のチャンスが奪われてしまう」と話した。

延焼以降中止している火入れについて、市は御柱祭がある来年度は実施しないと決めているが、再来年度は未定。生活環境課は取材に、他の火入れ地の視察を踏まえた安全対策や実施主体のあり方などの研究が必要とした。

会合には地権者の牧野組合や事業に関わるボランティアら約25人が出席。霧ケ峰のトウヒレン属(キク科)が鹿の踏み荒らし被害を受けているとの報告もあった。

市は霧ケ峰の森林化抑制策として来年度も雑木処理を継続。9~10月に2カ所程度で行う予定とし、日程は会議の参加者の意向を踏まえて決める。例年計画している春は御柱祭があるため行わない。

おすすめ情報

PAGE TOP