2020年7月27日付

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少し前のニュースだったと思う。新型コロナウイルスについて、科学者のグループが飛沫感染で考えられているより遠くまで飛んでいるという声明を発表した。「空気感染」と呼びWHOに対し対策を見直すよう求めた▼WHOの責任者は「可能性は除外できない」と述べたという。未知のウイルスである。まだ分からないことも多い。あらゆる可能性を排除すべきではない。わたしたちも危機感を持って感染防止に取り組んでいかなければならないし、多くの人は実行していると思う▼しかし、東京では再び感染者が急増、国内感染者も最多を更新する事態となった。感染者が増え始めた頃、専門家は「今起きていることは2週間前のこと。これから対策を打っても結果が出るのは2週間後。しばらくはこうした状況が続くだろう」と予測していた▼これに対し国や都は「気を付けてください」「協力してください」と呼び掛けるだけ。その程度で抑止できるようなウイルスでないことはこれまでの経験からも容易に想像できよう。なのに具体的な対策は打ち出されず、状況は悪化の一途をたどった▼感染防止と社会経済活動との両立に取り組んでいかなければならないことに異論はない。前回のような強力な外出自粛が難しいのなら、もう少しピンポイントで対策を打つようなことができないか。といっても、もうそんな段階は過ぎているようにも見えるが。

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