セミの抜け殻で温暖化探る 伊那市で観察会

LINEで送る
Pocket

セミの抜け殻を採取する子どもたち

セミの抜け殻を採取する子どもたち

県環境保全研究所は3日、セミの抜け殻を集める自然観察会を伊那市横山の鳩吹公園で開いた。セミの種類と数から地球温暖化の影響も探ろうと4年目。家族連れなど18人が参加し、地元の自然を通して環境問題への関心も高めた。

参加者は木の幹だけでなく、葉の裏側、足元などにも目を凝らしながら、約20分かけて抜け殻を探した。

同市東春近の佐々木悟さんは、孫で東京 から帰省している小学3年菅野春樹君(9)、美琴ちゃん(4)兄妹と一緒に参加。「子どもの頃はよく見つけて遊んだが、きょうはなかなか見つからないなぁ」と話し、春樹君は「東京でもセミを探すけど木が少ない。ここはたくさん木があり広くていい」と笑顔で話した。

地元の自然観察指導員らの協力で、抜け殻を種類ごとに分類。81匹を採取したが過去最低で、前年の242匹から大きく減少した。

種類別では比較的標高が高い所に生息するヒグラシが45匹で昨年に続き最多だったが、平地が中心のアブラゼミが17匹と昨年よりも割合が上昇。今まで確認されなかったミンミンゼミも1匹採取した。

同研究所の富樫均専門研究員は「数が減ったのは連日降った強い雨で流された可能性もある。数や種類の変化が温暖化によるものか因果関係は解明されていないが、今後も関心を持ってもらい、観察会に参加してもらえれば」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP