匿名女性から義援金100万円 豪雨被災地へ

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諏訪市の諏訪市役所1階にある災害義援金の募金箱に、匿名の高齢女性から現金100万円の寄付があった。市社会福祉課が27日に発表した。現金は、長野日報が毎週日曜日に発行する7月12日付の子ども新聞「こども日報」に包まれていた。令和2年7月豪雨災害で被災した九州や長野県内の被災地の復興に役立てられるという。

義援金の包装紙として使われていた「こども日報」

募金箱は市役所1階受け付けカウンターの上に置かれている。市によると、女性は16日午前9時すぎに訪れ、新聞紙で包んだ現金を募金箱に入れようとしたが、募金箱の投入口が5ミリ程度と狭いため、苦労していた。受け付けの女性職員が新聞紙の包みを預かり、「担当者をお呼びしますね。お掛けになってお待ちください」と言って同課に電話をしている間に、女性は姿を消した。担当者が後を追ったが見つからなかったという。

市によると、女性は小柄で年齢が70~80代くらい。新聞紙を開くと、真新しい1万円札が100枚入っていた。包装紙に使われた「こども日報」は、新型コロナウイルスの感染拡大で帰国せざるを得なかった青年海外協力隊の女性看護師を取材し、帰国後、看護師として現場に復帰した決意を伝えている。紙面には「今できることを全力で」の大見出しが躍っていた。

市社会福祉課の担当者は「本来であれば市として感謝状を贈るべきところですが、ご本人のお気持ちを受け取り、被災地の復興に役立てたい」とし、「コロナ禍や長梅雨でふさぎがちな世相に、爽やかな風がそよぐような心温まるお志をいただきました。心から感謝します」と話していた。

市の募金箱と同課窓口には現在、匿名女性のほかにも9万円程度の義援金が寄せられている。日本赤十字社県支部などを通じて被災地の支援に役立てられる。

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