2020年7月29日付

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このまま収まるかと、一時は淡いながら期待を抱かせた国内の新型コロナウイルス感染拡大。緊急事態宣言の解除後、それを待っていたかのように感染者数は再び上昇を始め、歯止めがかからない状況だ▼終息は容易でないだろうと想像していたが、春先ごろにはまだ、7月終わりになっても見通しが立たない事態が続いていようとは思いもしなかった。つまり、この厄介なウイルスと今後も付き合っていかざるを得ないと、いよいよ覚悟が必要ということなのだろう▼ある日の本紙を何気なく眺めていて、がくぜんとした。社会面2ページに掲載された写真約10枚に写っている人たちのほとんどがマスク姿だったからである。あらゆる場面で人々はマスクを着けている。ほんの半年ほど前には考えられなかった光景は、今では日常になってしまった。マスクを着けていない方が奇異にさえ見える▼観客を入れて行われている大相撲7月場所。掛け声の自粛が求められる中で、十両、幕内の土俵入りでは、これまでは力士によって声援や拍手の大きさに差があったけれど、どの力士にもほぼ同じ大きさの拍手が送られている▼取組をじかに見られる喜びと、コロナ禍の力士全員へのエールが込められているのだろう。両国国技館が温かみと一体感に包まれている。ウイルスに立ち向かうためには、一丸となることが何よりも大切だと教えてくれているようである。

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