三義村誌復刊へ 村時代の記録を幅広く

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高遠町図書館が所蔵する「三義村誌」の原本2冊

伊那市高遠町三義の住民でつくる「三義地域おこしの会」が、旧三義村の村誌を複写、復刊する事業を行っている。村時代の幅広い記録が356ページにわたりまとめられた貴重な一冊。同会は「三義にゆかりある人だけでなく、多くの人に手に取ってもらいたい」と増刷希望者を募っている。

三義は山室、荊口、芝平からなり、高遠町と合併前は一つの村だった。村時代と比べて人口は減ったが、近年はIターン者が増加。同会は移住者にも地元を深く知ってもらい、地域に一体感をつくろう―と歴史文化の記録や保存、伝承を目的に昨年9月に発足した。市の補助金を活用し、▽村誌の複写、復刊▽三義音頭の復活、普及▽法華道の石仏群の記録、保存、展示―に取り組む。

村誌は1930年発刊。当時は各家庭に配られたとみられるが、現在は三義でも所持者は10人未満という。村の名所などを写した白黒写真27枚が掲載され、既に存在しない場所の写真もある。産業や文化、歴史、村議会の記録から疫病の発生まで当時の村の様子を伝える資料がそろう。

補助金で市内図書館や高遠町の公民館などに置く30冊を作る。希望者の増刷分は実費負担。増刷数が多いほど1人の負担額が減る。負担額の目安は増刷50冊で1人3800円、100冊で同2700円、200冊で同2300円の予定。同会の松井教一事務局長=遠照寺住職=は「この機会を逃すと手に入らない貴重な資料」と話している。

問い合わせは同寺内の事務局(電話0265・94・3799)へ。

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