ニホンジカ越冬地、中ア山麓定着進む

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増加が懸念される中央アルプスのニホンジカについて、上伊那地方の市町村や国、県の関係機関でつくる中央アルプス野生動物対策協議会(会長・伊藤祐三駒ケ根市長)が行った自動撮影カメラによる行動調査で、越冬地の可能性が示された駒ケ根市の中ア山麓で、雌の群れが多く撮影されたことが分かった。協議会は「越冬地として定着が進んでいることがうかがえる」と分析。今後、調査範囲を広めるとともに具体的な捕獲方法の検討を進めていく。29日に駒ケ根市役所で開いた総会で報告した。

調査は南信森林管理署が行った全地球測位システム(GPS)による行動追跡調査を基に、昨年10月、越冬地の可能性が示された簫ノ笛山近くの山林に自動撮影カメラを5台設置。今年3月までの撮影データを調べたところ、雌の群れが複数回撮影されるなど、冬季を通じてシカの姿が確認された。

現場は南向きの斜面。カメラは標高1151メートルから1457メートルの間に、ほぼ等間隔で標高の異なる地点に設置した。それぞれ一定程度の撮影頻度が確認された中、昨年12月には最も高い地点のカメラの頻度が増加していた。シカのほか、ツキノワグマやニホンカモシカも写っていた。

報告では、シカの定着が進んでいるものの、中ア全体で高密度になっているわけではないと推測。中ア北部などへ調査範囲を広げるほか、今回の調査箇所付近ではほかの動物も撮影されていることから、シカ以外の動物がかからないわなの選択など、捕獲方法を今後の検討課題とした。

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