「いなん徒歩の旅」中止 爆破予告メール受け

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上伊那地方南部の小学生が4泊5日の日程で地元を歩く「いなん100キロ徒歩の旅」を主催する実行委員会は、8日から予定していた今年度の開催を取りやめることを決めた。小中学校を爆破するなどの内容のメールが県内複数の市町村に届いたため。団長を務める平林裕一委員長は「夏休みの思い出づくりにと楽しみにしていた子どもたちの気持ちを踏みにじるメール。悔しい」と憤っている。

「徒歩の旅」は駒ケ根青年会議所(JC)が立案し2008年にスタート。小学校高学年の児童が親元を離れ、仲間と助け合いながら伊南4市町村に設定した100キロ余のコースを5日間かけて歩く。

今年度はJCが創立50周年を迎え記念事業が重なることから、JCのOBや地域住民で実行委を組織して事業を主催。4市町村の64人が参加を予定していた。児童を支える高校生や大学生などのボランティアスタッフ約30人も6月から研修や歩行訓練を重ね、「あとは当日を待つばかりだった」(平林委員長)。

予告メールは先月末から今月初旬にかけて県内の複数の市町村に届けられ、10日前後に県内の小学校を爆破し、子どもに危害を与えるとの内容が記されていた。実行委は2~4日目に小学校への宿泊を予定していることや、日程と予告日が重なることなどから、3日夜に緊急役員会議を開き対応を協議。日程の短縮なども検討したが、子どもたちの安全を第一に考え中止を決めた。

4日には参加予定者に事業の中止を知らせる文書を郵送。実行委関係者や後援する各市町村教委にも中止を報告した。児童や保護者に対しては改めて、出発の会を予定していた8日午前7時30分から、宮田村の村総合公園ふれあい広場で説明会を開く。

平林委員長は「それぞれに目標を持ち楽しみにしていた子どもたちや保護者、事業を支えてくれる多くのスタッフ、地域の方々の期待に応えられないのは心苦しい。残念でならないが、苦渋の決断をご理解いただきたい」としている。

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