2020年8月4日付

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2日の夜に国際宇宙ステーション(ISS)が日本の近くを通過し、地上からも肉眼で見ることができたそうだ。「そうだ」というのは新型コロナウイルス感染症の取材に追われて空を見上げる余裕もなかったからで、ウイルスがうらめしい▼ISSをめぐっては日本の補給機や米民間企業の宇宙船とのドッキング成功、その米民間宇宙船への野口聡一、星出彰彦両宇宙飛行士の搭乗決定など、何かと停滞気味なコロナ禍にあって明るい話題が多い▼ISSに派遣される宇宙飛行士ともなれば優れた知力・体力に加え、閉鎖空間で多国籍の人間が何カ月もの共同生活を送るための高いコミュニケーション能力と人柄の良さが求められると想像する。自粛生活を余儀なくされる昨今、ISSでの心の持ちようは参考にならないだろうか▼宇宙航空開発研究機構のウェブサイトに宇宙飛行士らの座談会の記録がある。「ストレスでメールの内容がとげとげしくなる」「作業について地上に伺いを立て、待たされるとイライラする」などの趣旨の発言もあり、さすがに宇宙飛行士も聖人君子ではない▼その上で、各国の祝日を祝うなど共同のイベントを大切にする、気付いたことはため込まずにチームで共有する、意図的に集中を緩める時間をつくるなど、さまざまな工夫がある。ちなみに気分転換に運動がいいものの、汗が垂れずに肌に張り付くのが不愉快だそうだ。

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