諏訪圏工業メッセ中止 出展社の意向考慮

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記者会見で諏訪圏工業メッセ2020の中止を報告する岩波座長(右)と小坂推進本部長

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、県内最大の工業見本市「諏訪圏工業メッセ2020」(10月15~17日)の開催の可否について検討してきた同実行委員会の「新型コロナウイルス感染症・諏訪圏工業メッセ対策本部」(座長・岩波寿亮同実行委員長)は6日、諏訪市高島のRAKO華乃井ホテルで会議を開き、中止を決めた。出展社の意向調査の結果から仮に実施しても規模縮小を余儀なくされ、「十分なビジネス効果が見込めない」ことなどを考慮した。

対策本部は同実行委から最終判断を一任されており、同日の会議で正式に決まった。これまでの本部会議では、「開催すべき」と「中止やむなし」の両論があり、判断が割れていたが、この日はメンバー11人が全会一致で「中止」とした。「出展社の意向を聞きたい」として出展予定の374社を対象に7月28日から8月5日に実施したアンケート調査では約200社が回答し、出展の見通しについて「出展する」と「出展しない」が半々だった。

会議は非公開で行い、終了後に岩波座長と小坂和夫同実行委推進本部長が同ホテルで会見を開いた。中止の理由としてアンケート結果から「出展社や来場者が相当数減る」と想定されるほか、受注先として期待される関東圏や中京圏、海外からの来場が見込めない点を挙げた。地元の小中高校生や大学生の参加が難しく、メッセが目指す「次世代を担うものづくり人材の育成」にもつながらないほか、賛否両論の中で開催に踏み切れば地域を分断しかねない懸念にも言及した。

中止の決定について岩波座長は「断腸の思い」と悔しさをにじませた。新たな取引先開拓の手段として「メッセを非常に頼りにしている」という企業は少なくなく「何とかそうした声に報いたかった」(小坂本部長)が、感染リスクが排除できない中で「中止やむなし」の判断に至った。

メッセ会場などで配布される出展企業、団体の独自技術や製品などを一冊にした「わが社のひとわざ(一技)PR」シートは完成間近となっており、今後は同シートとウェブ会議システムを活用したオンライン上のビジネス商談会の可能性を代替企画として検討していく。

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