戦没者の遺骨収集 後藤さんの記録写真展示

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パラオでの遺骨収集・現地調査の写真を展示している後藤寛さん

戦後75年を迎えたいまも、故郷に帰れない-。伯父が戦死したパラオのアンガウル島などで戦没者の遺骨収集・現地調査に取り組む後藤寛さん(70)=宮田村新田=が20日まで、遺骨収集や現地調査を撮影した写真を村民会館で展示している。村図書館主催の平和学習講座の一環。約280点の写真を並べ、後藤さんが大事にしている現地住民との交流の様子もうかがえる。

図書館が終戦記念日の8月15日に合わせて毎年、戦争と平和を考える機会として講演会と展示を企画している。今年は、戦没者遺骨収集派遣団員の後藤さんに講演会の講師や展示を依頼した。

後藤さんは2015年、遺族としてパラオを訪れ、慰霊訪問した天皇皇后両陛下(現在の上皇さま、上皇后さま)を迎えた。それをきっかけに18、19年、パラオのペリリュー島で1回、アンガウル島で5回の遺骨収集・現地調査を行った。

会場には、遺骨収集や調査のほか、焼骨や追悼、上皇さま、上皇后さまの慰霊訪問などの写真や新聞記事を展示している。

後藤さんは「遺骨を見るたびに、なぜこの地に70年以上もいるのかと戦争のむごさを思う。新型コロナウイルスで今年の遺骨収集、現地調査は中止になっているが、少しでも早く帰れるよう手伝いたい」と話す。

後藤さんは作業後に現地の子どもたちと遊ぶのが楽しみといい、温かな交流の写真も並ぶ。伯父の最期に立ち会ったという現地住民の子孫との交流も続いているという。

講演会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期した。延期日時は未定。問い合わせは村図書館(電話0265・85・5200)へ。

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