大叔父出兵時の日章旗 下諏訪町に寄贈

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青木悟町長(右)に大叔父の日章旗を手渡す小口孝明さん(左から2番目)

下諏訪町清水町の会社役員、小口孝明さん(48)は11日、第二次世界大戦に出兵した大叔父の小口孝人さんが持っていたとみられる日章旗を同町に寄贈した。2018年、米国ニューヨーク在住のトニー・エスポジートさんが遺族に返した日章旗。町役場を訪れ、青木悟町長に手渡した孝明さんは「後世に戦争のことを伝える重要な資料になれば」と語った。

孝明さんによると、孝人さんは歩兵第239連隊に所属していた。25歳だった1943年12月にニューギニアで戦死したとされており、遺骨は見つからなかったため納骨堂にはニューギニアの砂を埋葬しているという。

日章旗の大きさは縦約69センチ、横約102センチ。白地の部分には大きな文字で「祈健勝 小口孝人君」と記されている。「諏訪郡下諏訪町長 小口守一」をはじめ多くの個人名が並んでおり、「野球部一同」の文字も見られる。

エスポジートさんは戦時中、米海軍の掃海艇の乗組員だった。2017年、米国で戦時中の取材をしていた日本の全国紙記者を通し、保管していた日章旗を孝人さんの遺族に返せないか相談した。町が調査した結果、孝明さんの父親の洋太郎さんが孝人さんのおいであることが判明。翌年、日章旗が返還された。

返還されてからは孝明さんの自宅の仏壇横に飾っていたという。昨年11月、洋太郎さんが亡くなったことから、多くの人に見てもらおうと町への寄贈を決めた。孝明さんは「遺骨がないのでお墓に納めることも考えたが、下諏訪から出て戻ってきた旗を多くの人に見てほしい」と話した。 日章旗を受け取った青木悟町長は「大切な下諏訪の歴史なので、大事に活用する」と謝辞を述べた。

町は12日から、戦時中の町の様子などを紹介するパネル展を同町下諏訪総合文化センターで開く。寄贈された日章旗も同時に展示し、その後は同町諏訪湖博物館・赤彦記念館で保管する。

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