2016年08月07日付

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4日夜、岡谷市の長地小萩地籍で起きた水害の一報を聞いた時、場所が場所だけに一瞬「横河川があふれたか」と想像が頭をよぎった。その夜のたぶん8時以降、高ボッチあたりから和田峠方面にかけて猛烈な雨が降っていたからだ▼同市では3日夜に山下町でがけ崩れが起きて避難勧告が継続し、4日午後も雷雨が予想されていたから、インターネットで雨雲の動きを注意していた。ネットで見る雨雲ズームレーダーの実況画面では、まさに横河川の上流、横川山一帯は猛烈な雨を示す真っ赤の表示だった▼小萩の現場は横河川から取水しているせぎに、川の増水に伴って大量の濁流と流木などが入りあふれた結果、周辺一帯が泥水で覆われた。横河川本流も普段の静かな流れとは打って変わり、濁流が逆巻いていた▼県や同市の調査では、横河川上流では山腹崩壊や渓流からの土砂流出が20カ所前後で見られるという。猛烈な雨はたとえ短時間でも重大な脅威を及ぼす。ネットの赤表示が市街地だったらと考えるとぞっとする▼「バケツをひっくり返したような」という表現があるように、夏の夕立で短時間の土砂降りは珍しいことではない。しかし、ゲリラ豪雨という言葉が定着してきたように、全国的に最近の降り方は夕立という優雅な表現では済まない猛烈な雨になることがある。どう備えればいいか、長地小萩の現場を見た時改めて考えさせられた。

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