三澤勝衛テーマの本録音図書に やまびこの会

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地理学者三澤勝衛を取り上げた志村さんの著書を音訳したやまびこの会の会員

下諏訪町立図書館を拠点に活動する音訳ボランティアグループ「やまびこの会」(菖蒲雅彦会長)が、旧制諏訪中学校(現諏訪清陵高校)で教えた地理学者三澤勝衛(1885~1937年)の代表的著作「風土産業」をテーマにした本を録音図書としてCD化した。視覚障がい者ら自力で本を読みにくい人に貸し出している。

録音図書にしたのは、諏訪市出身の元高校教諭志村明善さん(84)=川崎市=が2016年に出版した「三澤勝衛『風土産業』を読む-未来をひらく真の地方振興の道-」。元の書物の旧字を新字体に改め、分かりにくい部分に注釈を加えるなどした上で全文を載せ、志村さんによる同書の解説も掲載している。

やまびこの会の芳沢恵子さん=下諏訪町=が5月に志村さんの著作を取り上げた新聞記事を読んで「内容が良く、読みたいと思った」と志村さんから本を送ってもらい、読み手となる音訳をした。小玉静子さん=岡谷市=と古藤公子さん=下諏訪町=が校正、若林紀三子さん=同=がデイジー編集(CD化)を担当し、約2カ月で完成した。

本は350ページと分量があり、録音時間は11時間を超えた。県内をはじめ国内外の風土産業に触れており、「固有名詞は間違えてはいけないので、読み方を確認するため地名を役場に問い合わせたこともあった」と芳沢さん。著作について「三澤先生は実地で地道に調べて検証している。風土を生かして産業を興せば、住んでいる所で生きていけると説いている。先見の明があったと感じた」と話した。

録音を聴いた志村さんは「ボリュームのある本だが音訳は聞きやすく、よく伝わってくる。一般の読書会でも使えると思う」と話している。

音訳したCDの貸し出しに関する問い合わせは下諏訪町立図書館(電話0266・27・5555)へ。

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