ヒマワリ栽培で復興支援 収穫の種福島県へ

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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地である福島県の復興に役立ててもらおうと、駒ケ根市の生活クラブ生活協同組合駒ケ根支部の組合員がヒマワリを育てている。9月末から10月にかけて種を収穫し、農業を通じた障がい者支援に取り組むNPO法人「シャローム」(福島市)に送る予定だ。

シャロームは震災前、障がい者と農業従事者が協力して福島でヒマワリの栽培・加工に取り組む計画を立てていた。しかし、栽培を本格的に始めようとしていた矢先の2011年3月に原発事故が発生。汚染された土壌での栽培は風評被害が懸念されるため、断念せざるを得なくなった。

その後、事情を知った福島県外の団体などが、県外で育てたヒマワリの種をシャロームに送るプロジェクトを提案。シャロームは送られた種で、障がい者が商品の梱包作業などに関わるヒマワリ油を製造し、販売にこぎ着けた。支援の輪は広がり、18年度には全国各地の259団体、個人54人がプロジェクトに参加した。

生活クラブ生協駒ケ根支部は今春にプロジェクトに加わった。組合員27人が5~6月、駒ケ根市や飯島町などの自宅庭や畑で計2500粒の種を植え、栽培に取り組んでいる。慣れない畑作業や天候不順に悩まされながらも、7~8月に満開の花が咲いた。大きなヒマワリだと1本当たり千粒の種が採れるため、大量の種をシャロームに郵送できそうだという。

同支部委員長で、原発事故後に 福島県の隣の茨城県から飯島町に移住した伊澤由気さん は「ヒマワリを通じて多くの人に福島を忘れないでもらいたい」と語り、福島の復興を願う。組合員たちは来年以降も栽培を続ける考えだ。

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