少林寺拳法で人づくり半世紀 伊那の小池さん

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伊那道院に通う拳士に突きの基本を教える小池さん

金剛禅総本山少林寺伊那道院(伊那市)で、半世紀にわたって人づくりをしてきた小池靖彦さん(77)=大範士8段、同市中央=が今年、道院長を退いた。県内初の少林寺拳法の道場を伊那につくり、各地に道院・支部を開設して拳士を育ててきた小池さん。顧問の立場で道院運営を支えながら、「人を育てるということには終わりはないですから」と今も道場に立つ。

「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」と説く少林寺拳法の教えに打たれ、大学のクラブの門をたたいた。卒業後も東京で拳法を続け、伊那に戻った後に自ら道院を設立。学生時代に周辺の大学の拳法部との大会を実現させた行動力と経験を生かして、長野、上田、佐久と県内各地に道院を広げてきた。

開祖(創始者)から直接指導を受けた貴重な世代で、その教えを若い拳士たちに伝えている。「先生は怖かった。でも優しさがにじみ出ていて、私はその人柄にひかれた。威張らない人で、人を大事にするように教わった」と思い出を語る。

伊那道院は1969年、倉庫の2階を借りて活動を始めた。当時の拳士は6人だった。72年に自身で設計して建てた占有道場が完成すると、少林寺拳法を通した人づくりを本格的に実践した。昨秋、道院が入っている建物の火災により道場を焼失したため、現在は同市中央区公民館や市民体育館付属施設を使って練習を行っている。

一線を退いた小池さんだが、練習には変わらず道着姿で参座する。「指導者はちゃんといますから、ここではサポートだけできればいい。でも、まだまだやり続けて人を育てる努力をしていくつもり」と意欲を見せている。

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