「神話の地」諏訪の龍神 地元グループ絵本に

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完成した「諏訪の龍神さま」を手にするプロジェクトのメンバー(左から小平さん、大石さん、河西さん、野田さん)

諏訪地方の神話から地域を見つめ直す5人グループ「諏訪龍神プロジェクト」が諏訪の神が登場する神話、伝説4編を描いた絵本「諏訪の龍神さま」を製作した。竜にまつわる多くの民話が残る諏訪の素晴らしさを地域に伝え、地元に誇りを持ってもらうための1冊。発起人の大石壮太郎さん(47)=諏訪市中洲=は「諏訪は日本の歴史上でも大切な場所。すごい場所。地元の人、そして全国の人に知ってほしい」と話した。

収録は、八百万の神が出雲の国に集う10月に巨大な竜である諏訪の神は尾を諏訪湖のほとりの高い松の木に残して参加した「信濃には神無月がない」、諏訪大社最古の縁起書「諏方大明神画詞」を基に元寇の際に元の船団に大打撃を与えた嵐の話「蒙古襲来」、松本、安曇野地方で語り伝えられている開拓、治水の伝説で竜が諏訪大明神の化身として登場する「泉小太郎伝説」、地底の国に迷い込み、地上に戻った際には蛇の体となっていたが、僧侶の助言によって元の姿に戻った「甲賀三郎物語り」の4作品。

巻末には諏訪地方に残る龍神伝説のゆかりの場所や龍の彫刻が見られる神社仏閣の場所、物語の舞台となった年代と日本や諏訪地方の歴史が分かる年表なども載せた。B4判32ページ。表紙はハードカバーで特殊な印刷技術を生かした光沢のある仕上がり。八剱神社(諏訪市)の宮坂清宮司と仏法紹隆寺(同)の岩崎侑全住職が監修した。

プロジェクトメンバーで読み聞かせ活動を行っている河西皆子(本名、美奈子)さん(49)=岡谷市銀座=が物語を子ども向けに分かりやすく書き直した。絵はグラフィックデザイナーの小平陽子さん(52)=同市塚間町=が手掛けた。諏訪市の産業連携事業補助金を活用しており、プロジェクトのまとめ役で放送作家の野田義人さん(47)=茅野市宮川=を含め4人が24日に諏訪市役所を訪れ、金子ゆかり市長に完成を報告した。

絵本は1500部製作し、諏訪地方の小中学校に配布するほか、岡谷市の笠原書店、岡谷蚕糸博物館、諏訪市のSUWAガラスの里などで販売する。価格は1650円(税込み)。

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