2020年8月26日付

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「心配になって、講義の途中で、皆さん聞いてますか?と問い掛けることがありますよ」。オンラインで講義を行っている大学教授がこう言って笑っていた。大学は都内にあるが、長野県内の自宅から、インターネットを通して学生たちを教えているそうだ▼新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大学に行かなくても講義ができるのは助かっているという。便利になったことは認めながらも、「パソコンに向かって一方的に、ひたすらしゃべり続けているだけ」と自身の講義には疑問を感じているようだった▼階段教室で行うはずの大人数の講義をオンラインで行うとすれば、受講する学生が画面に映し出されたとしても小さすぎて表情は確認できない。学生側でカメラ機能をオフにしていれば顔も見えなくなる。学生の反応が伝わってこないために一方通行のように感じたのかもしれない▼対面でなくても、映像を通してある程度はコミュニケーションがとれるといわれる。教室で行っているように臨場感を出し、講義を聞く学生が参加意識を持てるような研究や工夫も進んでいるそうだ。前出の教授によると、学内では「これで講義ができてしまうと、大学そのものの意義が問われるようになる」と心配する声もあるらしい▼時代の流れだと思えば受け入れざるを得ない。先日、オンラインでの記者会見にも参加してみたが、意外と普通に取材ができた。

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