2020年8月28日付

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近年、縮小傾向だった国内の二輪車市場に復調の兆しが見られるという。コロナ禍により経済の不確実性が高まる中だが、「3密」を回避できる通勤、通学手段として有効なのは明らか。販売促進の追い風となっているようだ▼リーマン・ショックを上回るとも指摘される経済の低迷。そんな状況でも思わぬ需要の高まりを見せる商品がある。一時店頭から姿を消したホットケーキの粉や冷凍食品。一部の業界では予期せぬ増産対応に追われたことだろう▼「風が吹けば桶屋が儲かる」の言葉通り、どんな状況でも新たな需要が生まれてくる。これを機に潜在的なニーズを掘り起こし、自ら需要を生み出すことができれば理想だが、受注減で深刻な打撃を受ける中小企業にその体力、気力が残っているかが心配だ▼岡谷市が市内企業の事業継続と資金繰り支援として3月に創設した制度資金には半年間で30億円以上の申請があった。リーマン・ショック後の貸し付け実績を上回る規模という。一方で経営が悪化しながらも新たな研究開発などに挑戦する企業に向けた奨励金制度も新設。全製造業の2割近くに上る事業者から申し込みがあった▼奨励金を申請したある企業では売り上げが落ち込む中、高精度の省力化機器を開発した。「技術は日進月歩で進歩する。新しい物を世に出していかなければ」と話す社長。技術屋としての誇りに満ちた言葉が心に響いた。

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