鳥獣被害防止計画を策定 伊那市

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伊那市は、鳥獣被害を防止する施策を総合的、効果的に進めるための新たな鳥獣被害防止計画(2020~22年度)を策定した。鳥獣被害防止特措法に基づき、3年ごと策定している。市内ではニホンジカを中心に農林業被害が続いており、引き続き捕獲や防護柵の設置を通じ被害の軽減につなげる方針だ。

対象となるのは、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、ツキノワグマ、ハクビシン、カラス。この6種による18年度の被害額は約2000万円に上っている。ニホンジカによる被害が1299万円で最も多く、次いで、ニホンザルが295万円、イノシシが199万円、ハクビシンが138万円などだった。

ニホンジカは従来、天竜川の東側に生息していたが、近年は西側の中央アルプスでも確認されるようになり、森林や高山植物の被害が増加しているという。ニホンザルは市内全域に生息し、果樹や野菜の被害が多い。イノシシは同市の山麓全域に生息し、食害だけでなく、踏み倒しによる被害も多いという。

計画では、被害額の軽減目標を18年度比30%減の1399万円と設定。捕獲計画数(狩猟捕獲分を含む)はニホンジカ5600頭(20、21年度各2000頭、22年度1600頭)、イノシシ420頭(20、21年度各150頭、22年度120頭)、ニホンザル520頭(20、21年度各180頭、22年度160頭)などとした。猟友会員を鳥獣被害対策実施隊員として任命し、捕獲を進めるほか、くくりわなの貸与なども行う。

防護柵(鋼製網フェンス)は20年度640メートル、21、22年度各2000メートルを設置する計画。農家の自己防衛のための電気柵や防護柵、防鳥網の設置なども推進する。

同市では鳥獣による被害が恒常化し、営農意欲の低下から耕作放 棄地を増加させ、さらなる 被害を招く悪循環を生じさせているという。被害の防除対策を効果的に進めるため、被害状況を的確に把握し、総合的な取り組みを実施していくとしている。

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