初放流から3カ月 ドジョウ復活へ一歩ずつ

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池の水をきれいにするためのエアポンプを動かすソーラーパネルを設置するメンバー

地域の歴史にまつわるドジョウを復活させて茅野の名物にしようと、茅野市玉川山田区の住民有志で取り組む「玉川山田どじょうプロジェクト」で、八ケ岳を望む区内の休耕田に造ったビニールハウス付きの池に最初の放流をしてまもなく3カ月。トラブルもあり試行錯誤は続くが、一歩ずつ着実に前進。27日には、エアポンプ用の大型ソーラーパネルとシンボルタワーを設置し、順調な生育に期待した。

メンバーは50~60代の気心知れた男性9人。昔は「どじょう祭り」と呼ぶ行事があったほど身近だったドジョウに着目し昨年10月から始動。資金を出し合い、節約しながらの活動だが、施設用の資材などは地域住民が使わないものを提供してくれ大助かりという。設置や修理はメンバーがそれぞれ持つ技術を役立てている。

池は、幅10メートル、奥行き3メートル、深さ1.2メートルに掘って砂を厚さ20センチ敷き、コンクリートブロックで3部屋に仕切った。真ん中の池に、購入したマドジョウ計3000匹を放流。1カ月後、仕切った別の池にフナの稚魚1000匹を放したところ、真ん中の池のドジョウが死に始め3分の2に減った。現在は落ち着いたが、エアポンプで水をきれいにすることにし、最初は小型のソーラーパネルを設置して試し、27日には朝から夕方までタイマーで対応できる大型パネルに取り替えた。三つ目の池には見学者が楽しめる金魚330匹を放した。

そんな中、うれしい出来事も。引き込んだ水を受ける枠の中に、地元産のホトケドジョウが自然に入るようになり1日20匹以上の大漁も。網ですくってフナの池に移し、これまでの合計は150匹。まさに”どじょうすくい”と、メンバーの目尻も下がる。

シンボルタワーは、約6メートルの配管パイプに、寄贈の半鐘を取り付けて、ハウスの入り口付近に建てた。先端にドジョウの絵の旗も掲げる計画。新型コロナウイルス退散の鐘としての期待もこもる。代表の守屋浩治さん(66)は「コロナで仕事の影響もあるが、みんなで楽しみながら協力して取り組んでいる。調理師の仲間もいるので9月後半ぐらいに(購入品で)ドジョウ料理を味わう会を開きたい。来年の夏には一般向けに『どじょうビアガーデン』も」と夢を膨らませている。

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