ブルーベリーの収穫受託 八ケ岳福祉農園

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宮坂さん(中)のアドバイスを受けながらブルーベリーを収穫する利用者ら

茅野市米沢に事務所を置くNPO法人八ケ岳福祉農園(就労継続支援B型事業所、山田佳子理事長)は今夏、同市糸萱の農業・宮坂泰文さん(78)=糸萱=のブルーベリー畑の収穫・出荷業務を受託。初めての仕事だったが、宮坂さん夫婦から収穫から選果までの作業内容を丁寧に教わり、7月20日から8月28日まで取り組んだ。高齢で田畑の維持が困難になる農家と、ハンディキャップを抱えながらも社会の一員として頑張る人たちが連携した新たな就労スタイルに期待が寄せられる。

同法人は2006年設立。利用者は同市を中心に富士見町や下諏訪町の16人。今春養護学校を卒業した若者から70代まで幅広く、食用ほおずきをはじめとする野菜の栽培やまき割りなどの農作業を主な仕事としている。

宮坂さんのブルーベリー畑には10~20年ほど前に植えたハイブッシュ系の5種類約150本が植わる。毎年、地面にウッドチップを敷き詰めていて、大粒でジューシーな実がなるという。作業は妻朝子さん(75)と行ってきたが、木は年々大きくなり収穫量も増え、年齢とともに手に負えなくなってきた。宮坂さんと同法人の毛塚郁夫副理事長が知り合いで、双方の思いが一致して業務委託が実現した。

収穫作業は利用者とスタッフ4~5人で始め、ピーク時には8人ほどで行った。房状の実の中から、濃い紺色に熟した実を一粒一粒摘み取っていく。一見熟したようでも、裏のヘタの周りが緑や薄紫色だとまだ早く、かといって、柔らかいものは出荷には向かないため、はじめの頃は苦労したが、日ごとに上達。宮坂さんの厚意で、畑には利用者が食べてもいいブルーベリーの木も数本あり、休憩時間においしい実を頬張るのも作業の楽しみだった。

摘み取りは午前中で、午後は事務所で選果・パック詰めを行い、地元の直売所などで販売。売れ行きは上々だったという。合計約300キロを収穫した。

山田理事長は「新型コロナの影響を見越してホオズキを減産したので、ブルーベリーの仕事をもらえてありがたい。利用者のことも理解して対応していただき感謝」とし、宮坂さんは「初めてのことだが、利用者の給料と畑の維持費が出ればいい」と話していた。

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