2020年9月1日付

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アウトドア熱が高まっているとは聞いていたが、茅野市や伊那市高遠町のキャンプ場を回ってそれを実感した。感染症対策で人数制限をする施設もあるから、豪華な設備で楽しむグランピングを含め、全国的に予約が取りにくい状況も出ている▼「3密」を避けながら、自然の中での時間や体験を楽しみたいという需要がファミリー層を中心に高まっている。感染症に加えて、この時期は熱中症や雷雨への備えも必要になるが、わが子と一緒に必要な用具や当日の行動、役割を考え合うことも有意義なことであろう。アウトドアの知識や経験は災害時にも役立つ▼キャンプ用品の代表格でもあるテントは熊本地震の避難所運営に活用された。登山家の野口健さんが代表を務めるNPO法人が中心となり、車中泊を余儀なくされている被災者らをエコノミー症候群から救いたいと「テント村」を開設した▼テント村の雰囲気や避難生活を送る人の表情が「とにかく明るい」と、当時のブログにつづった野口さん。支援活動を振り返り、プライバシーを保てるなどの利点だけでなく、被災者の気持ちを明るくできたと語っていたことが印象に残る▼感染症対策で「分散避難」の必要性が高まる中、大規模地震時に学校の校庭などを開放し、テント避難を認める自治体も出始めた。防災・減災に役立つ要素をこれまで以上に取り入れた野外活動が広がっていけばと思う。

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