地域に元気を 2中学校が花火打ち上げ計画

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駒ケ根市赤穂中学校と伊那市長谷中学校の生徒会が、今秋に開催するそれぞれの文化祭で花火の打ち上げを計画している。新型コロナウイルス感染拡大の影響に苦しむ地域に元気を届けようと発案。アルミ缶回収や募金などを通じて資金集めに取り組んでいる。

花火の計画について打ち合わせをする生徒ら=赤穂中学校

◆赤穂中◆

赤穂中の生徒会は25日夜、市内の複数カ所で花火を打ち上げる。前日から2日間にかけて開催する文化祭の目玉イベントとして企画した。

新型コロナの影響で学校行事の規模縮小を余儀なくされる中、「こんな時だからこそできること」を生徒会は模索。特定の場所に人が集まる必要がなく、大勢が笑顔になれるとして、花火で夜空を彩る計画を立てた。同校の文化祭「白鈴祭」は今年で64回目を迎えるが、花火を打ち上げるのは「おそらく初めて」だという。

観覧する人が殺到するのを避けるため、打ち上げ場所は非公表。地元の他の団体が同じ時間帯に打ち上げる花火もあり、午後7時から計約700発を予定している。

生徒会は現在、打ち上げに向けて120万円を目標に資金を調達中だ。その一環で6月下旬からアルミ缶回収を行い、収益を得ている。また、駒ケ根青年会議所の協力を得て、地元の事業所から協賛金を集めている。

白鈴祭実行委員長の生徒は「花火を通して、地域の方々が次の日から前向きな気持ちで頑張れることにつながれば」と願う。生徒会長は「花火という例年にない取り組みで、見る人に『今年の白鈴祭は最高だな』と感じてもらいたい」と語る。

駒ケ根青年会議所のフェイスブックで花火に関する情報を発信している。アルミ缶回収などに関する問い合わせは同校(電話0265・83・3161)へ。

文化祭で打ち上げ花火を計画している長谷中生徒会の生徒と花火資金を寄付した長谷小6年生

◆長谷中◆

長谷中生徒会は文化祭「くろゆり祭」初日の25日夜、花火大会を校庭で開く。地域住民からの寄付などで用意した花火を打ち上げ、自宅や学校近隣に設ける指定の場所などから楽しんでもらう。生徒会は「力を貸してほしい」と協力を呼び掛けている。

長谷地区では今年、毎年秋に行う「南アルプスふるさと祭り」が中止に。同行事では住民から募った資金で花火を打ち上げており、地域からは中止を残念がる声が上がっていた。長谷中生徒会は文化祭の準備を進める中、「長谷中生の力で長谷を元気にできないか」と花火を企画した。

資金調達の方法も自分たちで考え、同校のラー油「長谷の太陽」の売上金を充てるほか、地域に寄付を呼び掛けることにした。長谷総合支所と長谷公民館に募金箱を置き、地区全800戸にチラシを配布。企業や公共施設など40カ所に手紙を持参し、お願いして回った。目標は30万円。

資金集めは始めたばかりだが、住民の厚意を受けて着々と進んでいる。8月31日には長谷小学校6年生が5年次の稲作学習で育てた米の売上金と、昨春の中尾歌舞伎公演で創作歌舞伎を披露した際のおひねりを寄付。学級活動で使った残りの2万3000円を贈り、学級長らは「このお金で長谷を元気にしてほしい」と伝えた。

長谷中生徒会の生徒らは「6年生が頑張って得たお金。寄付してくれてありがたい」と感謝した。

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