コロナ下の成人式実現を 新成人が準備

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駒ケ根市の成人式のテーマについて話し合う実行委員=2日夜、駒ケ根市役所

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、上伊那地方で8月に開催予定だった成人式が軒並み延期された。上伊那地方の多くの自治体では、地元在住の新成人でつくる実行委員会が式の運営を担当。一生に一度しかない晴れの舞台をコロナ禍の下でも実現できるよう、対応を慎重に検討しながら準備を進めている。

開催時期未定の辰野町を除く上伊那地方の各自治体は、来年1月に成人式を予定している。8月15日から来年1月2日に延期した駒ケ根市では2日夜、17人の新成人が委員を務める実行委が市役所で会合を開き、本格的な準備に着手した。

会合では成人式のテーマについて協議し、複数の案の中から「keep smiling(キープ・スマイリング、笑顔を絶やさないで)」を選んだ。20代になったばかりの新成人は新型コロナだけでなく今後も数々の苦難に直面することが予想されるが、そんな中でも「前向きに楽しく人生を歩んでいきたい」との思いを込めた。

同市の成人式の参列対象者は、市内の中学校の卒業生ら368人(2日現在)。進学や就職などで、感染拡大が深刻な首都圏などに住んでいる人も多いとみられる。式を開催するとなると県境を越えた移動が生じるため、式を管轄する市教育委員会と実行委は国内の感染状況を注視し、11月ごろに開催か中止かの判断を下す予定だ。

実行委員長で、市内にある県看護大学に通う細田智香さん(21)=同市北割一区=は「『成人式がなくなってしまうのではないか』という不安はある」と漏らす。それでも「こういう機会でないと、普段会えていない人と会うことは難しい。だからこそ、駒ケ根らしい温かい気持ちのこもった成人式にするため、しっかりと準備していきたい」と話している。

      ◇

上伊那地方の各自治体は、成人式での新型コロナ対策を検討中だ。辰野町は町民会館で開く考えで、対象者全員が出席しても十分な距離を取れるとしている。宮田村は例年、学校給食を楽しむイベントがあるため宮田中学校を会場としているが、今回は参加者数を限定して村民会館で式典のみ開催。遠方に住む人らを対象にオンライン参加を取り入れることも検討する。

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