地域の恵み感じて 高遠高生徒が香りの商品

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「高遠美山の香り」の完成と発売を発表した高遠高校の生徒たち

高遠高校(伊那市)で選択授業「地域の環境」を受ける3年生が4日、同校文化祭「兜陵祭」で高遠の恵みと癒やしを感じられる香りの商品「高遠美山の香り」の完成と販売開始を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校で、3月に予定していた発売が5カ月以上遅れた。生徒たちは兜陵祭での完成発表に向けて、もう一度、蒸留作業にチャレンジしていた。

同市高遠町に自生する香木クロモジと校内のタカトオコヒガンザクラの葉から抽出した香りのエキスを配合し、部屋や車内で噴霧して使うルームスプレーを商品化した。地域資源のクロモジに着目した空調機器の開発に取り組む伊那東部山村再生支援研究会と連携し、提供を受けたクロモジや自分たちで採集した桜の葉から芳香蒸留水を取り出し、配合を変えながら試作を重ねてきたという。

完成が遅れたことで思わぬ収穫もあった。クロモジは当初、枝から香りのエキスを取り出す予定だったが、夏場の抽出になったため、青葉も材料に使った。生徒たちによると、「葉っぱの甘い香りが加わり、里山の深緑を感じられる香りになった」という。開発に協力したアン・ナチュール(飯島町)も「バランスが良く、森の優しいイメージがあふれる香り」と評した。

2年次の選択科目「地域の科学」の頃から開発に携わってきた生徒は「いろいろな方たちに支えていただきながら新商品を作ることができた。ふわっとした感じの香りは大人の人たちに喜んでもらえると思う」と話した。

ルームスプレーは50ミリリットル入り1100円(税込み)。同校や地元の信州高遠美術館、高遠町歴史博物館などで販売する予定。引き続き精油の活用と商品化も目指す。

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