2020年9月6日付

LINEで送る
Pocket

新型コロナウイルスの収束が見通せない中、雇用情勢の悪化が顕著になっている。7月の県内有効求人倍率は0.99倍と6年7カ月ぶりに1倍を割った。諏訪管内は1.03倍、伊那管内0.70倍と共に前年同期を大きく下回っている▼解雇や雇い止めも増加している。長野労働局によると、業績悪化で解雇や雇い止めをした県内企業は85事業所あり、計1100人を超えた。4地区別では南信が最多。派遣業が約半数で宿泊業も2割近くを占める▼最近まで中小企業は人手不足が大きな課題だった。若い世代にアピールするため動画を作って職場の雰囲気を伝えて実際に見学に訪れてもらおうとという試みもあった。それが学生らの会社訪問も減っているとの声を聞く。世界的に流行する感染症が原因とはいえ、急激な変化に驚く▼新卒者、再就職希望者を直撃するコロナ禍。「コロナが出るまでは売り手市場と言われていたのに状況が変わった」。めっきり減ってしまった就職説明会で関東の大学に通う4年生は言う。キャンパスに行けず、就職担当の職員と直接話をするのもままならない。先が見通せず、不安を隠し切れない様子だった▼業績が悪化しながらも従業員を解雇せず、雇用維持に努める中小事業者対象に助成制度を設ける自治体も出ている。コロナ危機と呼ばれる非常時。企業や自治体などが協力して雇用を支え続けることが欠かせない。

おすすめ情報

PAGE TOP