下諏訪の星ケ塔遺跡 発見100周年事業開幕

LINEで送る
Pocket

三内丸山遺跡で出土した星ケ塔産黒曜石製の石鏃が展示されている星ケ塔遺跡発見100周年事業

下諏訪町東俣国有林内の「星ケ塔遺跡」の発見100周年事業が5日から、町埋蔵文化財センター「星ケ塔ミュージアム矢の根や」で始まった。三内丸山遺跡(青森県)で出土した星ケ塔産黒曜石製の石鏃10点を含めた企画展のほか、縄文文化研究者によるトークショーなどを展開。縄文文化の発展を支えた黒曜石鉱山発掘の歴史に触れる。

星ケ塔遺跡は日本遺産「星降る中部高地」を構成する一つ。町によると星ケ塔で採掘された石鏃などは透明度が高く、形が整っているのが特徴。全国に流通していることが産地分析により明らかになっており、最北は北海道、最南は京都でも見つかっている。三内丸山遺跡で出土した石鏃が町で展示されるのは初めてだといい、「いわば5000年ぶりの里帰り」という。

同施設で開かれている企画展ではこのほか、山梨県の金生遺跡で出土した星ケ塔産黒曜石の原石から剥がれた小片も紹介。遺跡発見者で発掘に貢献した徳島県出身の考古学者、鳥居龍蔵さんに関する資料も展示している。

20日には研究者ら6人によるトークショーを下諏訪総合文化センターで開くほか、体験型のイベントも実施を検討している。

オープニングセレモニーに出席した青木悟町長は「多くの町民に町の宝である星ケ塔遺跡を意識してもらえればありがたい」とあいさつ。黒曜石の歴史に詳しい町教育子ども課の宮坂清さんは「地域の皆さんと日本遺産のストーリーを見詰め直し、観光資源として生かせるようになれば」と話した。

企画展は11月8日まで。問い合わせは諏訪湖博物館・赤彦記念館(電話0266・27・1627)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP