歩いた距離地球2周 皆川さん諏訪湖畔で継続

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夜明け前の諏訪湖畔を歩く皆川さん=8月28日午前5時8分

諏訪市湖南南真志野の皆川雄次さん(84)が定年退職後の1998年1月1日から諏訪湖畔を毎朝歩き、積み重ねた距離が地球2周分(約8万キロ)に到達した。「自分で決めた計画は最後までやり遂げたい」と皆川さん。稜線から昇る朝日と湖畔を歩く人々との出会いを励みに、心身ともに充実した日々を過ごしている。

皆川さんは埼玉県毛呂山町出身。東京で精密機器の会社に勤めていた20代の頃、誘いを受けてカメラメーカーの岡谷光学機械に入社し、諏訪に移住した。30代の時にチノンに転職。カメラ製造部門の課長を務め、60歳で定年退職を迎えた。

歩き始めたのは、健康診断でメタボリックシンドロームを指摘され、医師や保健師に1日2、3キロのウオーキングを促されたのがきっかけ。休日に山登りをすることはあったが、現役時代の”不摂生”が影響し、腹囲は100センチ近くに達していたという。

皆川さんは「大病すると大変。何とかしないといけない。後悔するより、できる時にできることをしよう」と思い立ち、自ら体調管理に取り組むことを決意。「1日2、3キロじゃ少ない。自分で設計しないと簡単には減量はできない」と考え、”相棒”のフィルムカメラと一緒に諏訪湖畔を歩き始めた。

当初、週3日は諏訪湖を1周した。今は午前3時にヘッドライトをつけて自宅を出発し、岡谷市湊の釜口水門で折り返す往復15キロを歩く。小坂観音前の湖畔で日の出を撮影するのが日課だ。自宅に帰るのは午前7時頃。腹囲は60センチを維持しているという。

日の出の方角を毎日確かめ、時期に応じて大きく変わる様子に「太陽の動きが見て取れる」と皆川さん。諏訪湖をあかね色に染める朝焼けが「付録についてくる」と目を細める。暗いうちから湖畔を歩く人は意外に多く、「同じ考えを持った人と友だちになり、気楽に話ができるのが楽しい。励みになる」と笑う。

今後の目標を「継続すること」と語る皆川さん。「自分の思い通りにいかなくても、自分で決めたことはやり遂げたい。犠牲にすることもあるが、困難を乗り越える知恵や力が生まれる」と話す。家族の支えに感謝しながら、健康は自分自身でつくるものだと感じている。

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