富士見出身の平出さん 3度目ピオレドール賞

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富士見町葛窪出身の登山家平出和也さん(41)=横浜市=が、国際的に優れた登山家に贈られる今年の「ピオレドール(黄金のピッケル)賞」を受賞した。2019年7月、パキスタンのカラコルム山脈ラカポシ(7788メートル)に未踏の南壁から登頂したことが評価された。同賞の受賞は3度目。所属する石井スポーツ(東京都)によると、通算3回の受賞は日本人初という。

平出さんは、目標である未踏ルートでの世界2位の高峰K2(8611メートル)登頂に向けたトレーニングや準備と位置付けてラカポシに挑んだ。19年6月上旬、登山家の中島健郎さん(35)=川崎市=と日本を出発。同月16日にラカポシ南面のダニョール谷ベースキャンプに入った。セラック(氷塔)の崩落や雪崩に注意を払い、安全なルートを見つけながら最終キャンプの6800メートル地点に到達。吹雪に遭い、3日間の停滞を強いられながら7月2日に登頂した。セラックが多く、雪崩の可能性などもある南壁からの登頂成功は平出さんたちが初めてという。

平出さんは「自分と対峙しながら、歩いたところが道になるような登山をしたい」と、未踏ルートや未踏峰への登頂に挑み続けている。インドのカメット峰(7756メートル)南東壁の初登攀により、09年に日本人で初めて同賞を受賞。18年にはカラコルム山脈シスパーレ峰(7611メートル)への新ルートでの登頂で、2度目の受賞を果たしている。

今回の受賞について「支えてくれる皆さんのおかげ。未知の世界に挑み続け、評価してもらったのはうれしい」と喜んでいる。授賞式は9月中旬にポーランドで開かれる予定。

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