今年は「アマビエの目」 赤穂中24日体育祭

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「大蛇」に代わる目玉競技「アマビエの目」の練習をする赤穂中の生徒たち。まぶしい太陽の下、懸命な走りを見せていた=15日

駒ケ根市赤穂中学校で24日、体育祭が開かれる。今年中止となった毎年恒例の大運動会の代替行事とし、競技数を減らすなど規模を縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、男子生徒全員が取り組む伝統競技「大蛇」を実施しない。その代わり、コロナ退散の願いを込めたクラス対抗競技「アマビエの目」を披露する。

1966年の運動会で誕生した大蛇は、男子が前後の仲間と股の下で手をつなぎ、あおむけに寝転んだり起き上がったりする速さを競う競技だ。名称は、蛇が脱皮するさまを表現していることにちなむ。97年に同校で大蛇に関係する暴力事件が起こり、翌年から実施を見送る「冬眠」に入ったが、2006年に復活した。19年には300人以上の男子生徒が一斉に列を組んでいる。

ただ、現在はコロナ禍の下、「3密」(密集、密閉、密接)を避けるよう広く呼び掛けられている。大蛇はどうしても密集、密接の状態にならざるを得ないため、感染症予防の観点から今年の中止を余儀なくされた。

大蛇の代わりに登場するアマビエの目は、竹の棒を持った数人の生徒がコース上にある三つのコーンをそれぞれ円を中心にしてぐるりと回りながら、ゴール地点を目指して走る競技。クラス対抗でリレーし、タイムを競う。例年は「台風の目」という名称で実施していたが、疫病よけの妖怪「アマビエ」を体育祭に呼び込む-との考えから改称した。

体育祭実行委員長の春日結衣さん(15)=3年=によると、キャラクターとしての大蛇はアマビエと友達の関係にある。大蛇は赤穂中の校庭に舞い降りられないことを残念に思っているが、アマビエが「手をつなげなくても心でつながることができれば、それが赤穂中の本当の魅力となるはずだ」と励ました。大蛇はアマビエに「今年は任せた。行ってらっしゃい」と後を託したという。

春日さんは「今回は大蛇のように多くの人数でわいわいとやれないが、アマビエの目を通じてクラスの団結を深めてほしい」と話している。

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