2020年9月20日付

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「〇〇の秋」と聞いたら、スポーツに芸術、食欲など、当てはまる言葉が幾つも思い浮かぶ。日増しに涼しさを感じて過ごしやすくなり、さまざまな味覚が食卓を彩る。何をするにも良い季節という慣用句である。コロナ禍と猛暑に耐えた夏が過ぎ、秋がやってきた▼先陣を切って秋のとびらを開いたのは子どもたち。小学校で運動会が始まり、弊紙も”小さなアスリート”の躍動を報じた。感染症対策で日程を春から延期した学校が多く、例年より長い11月まで熱気あふれる祭典を繰り広げる▼過密と接触を伴う組体操や騎馬戦はガード(旗振り)などの表現種目へ、応援合戦は温かい拍手へと形を変えた。地域によっては開催を断念する事例もある中で、アイデアをひねって最善の種目を準備し、安全運営に細心を払った学校関係者の努力には敬意を表するばかりだ▼大人は秋をどう過ごすか。健康づくりでは、走ったり歩いたりした成果をオンラインで比べ合うイベントに要注目。外出が難しければ、自宅で気軽に取り組めるヨガや軽運動も紹介されている。物事の見方、やり方次第で、目の前には充実した世界が広がる▼コロナ禍における運動会は、われわれに考える種を与えてくれた。使い慣れた「〇〇の秋」は存外、明るい日々を想起させる響きではないか。逆境にめげず思いを巡らせ、何かの行動へ移す。今までにない秋のとびらを開いてみたい。

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