岡谷市「シルキーバス」 映像解析で乗降調査

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乗降調査の実証実験としてバス車内の後部に設置されたカメラ

岡谷市は24日から、民間企業と連携し、映像解析技術を活用したバス乗降調査の実証実験に着手した。市のコミュニティーバス「シルキーバス」の車内に画像を通じて人物像を分析する機能を備えたカメラを設置し、利用者のデータを取得する乗降調査への活用が可能かを探る県内初の取り組み。実用化されれば、これまで人の手に頼らざるを得なかった調査の大幅な負担軽減につながるという。カメラは30日まで設置。期間中、市職員が並行して実施する調査の結果と比較し、データの精度を確認する。

調査は市がバス利用の促進について、県内市町村のまちづくりを支援する信州地域デザインセンター(UDC信州)に相談したのがきっかけ。画像による人物像分析システムを開発、実用化する日本電気(NEC)と連携した実証実験の提案があり、バスを運行するアルピコタクシーの協力も得て実現した。

同システムは設置したカメラの映像から、人数や性別、年齢、マスク着用の有無といった属性を瞬時に推定する機能を持つ。プライバシーや肖像権に配慮して画像は録画せず、データを数値化して保存する。これまで不特定多数が訪れる商業施設やイベント会場などで利用されてきたが、バス車内での運用例はなく、乗降客のデータを正確に取得できるか、精度を確認する狙いがある。

カメラは全路線で最も利用者が多い川岸線のバスに設置。車内の前部と後部に1台ずつ取り付け、終日稼働させる。1日に運行する全9便のうち、5便には市職員が同乗し、人の手で利用状況を調査。カメラで取得したデータとの誤差を確認する。

市商業観光課によると、乗降調査は例年1週間程度、職員がバスに乗り込んで実施している。車内でのシステムが実用化すれば、期間中の人的負担が軽減されるだけでなく、1年を通じたデータ取得も可能になるといい、「季節ごとの変化など、より実態に即した運行体系づくりに活用できれば」と期待している。

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