来年から掘削開始 中川村リニア2トンネル

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第8回中川村リニア中央新幹線対策協議会は9日夜、同村役場で開いた。委員とJR東海、県の担当者ら約45人が出席。同村渡場から四徳地区の県道松川インター大鹿線改良について、二つのトンネルを来年1月から掘削を開始するなど、JRと県の計画を聞いた。JRと県は23日午後7時から中川文化センターで地元住民を対象にした工事説明会を開く。

県道改良は新トンネルや道路拡幅により、リニア本線の南アルプストンネルから出る発生土を効率的に運ぶ目的。23日の工事説明会では小渋ダム入り口近くから四徳大橋西側を結ぶ西下トンネル(仮称・延長878メートル)と、四徳大橋東側から滝沢トンネル西側を結ぶ四徳渡トンネル(同・同1201メートル)の工事について施工法や工事車両の通行量、安全運行の対策などについて説明する。県は県道の道路拡幅計画について現時点での決定事項を伝える。

JRによると、2トンネルは9月の準備工事を経て来年1月から掘削を始め、2018年4月末に完成予定。工事は西下工区が熊谷組・神稲(くましろ)建設工事共同企業体、四徳工区が戸田建設・吉川建設工事共同企業体が施工する。トンネルの掘削工事は発破を使い、24時間体制で土中を掘り進む。

JRは協議会で、作業時間について準備工事期間が午前8時~午後5時、資材やトンネルから出る発生土の運搬を午前7時30分~午後5時30分、休工日は日曜日(例外あり)と伝え、トンネル発生土の仮置き場を「半の沢橋下付近にしたい」と要望した。

トンネル掘削で県道を通る工事用車両は、来年夏から秋に掛けて運行台数がピークを迎える。JR側は▽(問題が生じた場合の対応策として)住民とコミュニケーションを図れる窓口を設置する▽一般車両優先の交通計画を立案する▽中川、大鹿両村と飯伊砂利採取販売協同組合に月1回の工事進捗状況を報告する―などの案を示した。県道を通る既存ダンプカーとトンネル工事用車両の双方に共通周波数で使える無線機も搭載する。

これに対し委員からは「渡場からの工事車両台数だけではなく、村内(竜東線など)を通行する車両台数予測を出してほしい」「将来的なリニア本線南アルプストンネルの工事車両の通行を見据えた渡場交差点付近の地盤改良が必要」などの意見が出た。
 協議会長の曽我逸郎村長は「協議会の目的は村民の暮らしを守ること。工事が始まる前に村民の心配を払拭するための同意書をJRと交わしたい」と要望。県に対しては埋め立ても予想される半の沢橋付近の県道下について将来的な安全性を確保する立場から責任の所在を県に置く対処も求めた。

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